乃木坂46「ぐるぐるカーテン」白石麻衣　ＭＶシーン　似顔絵　イラスト

乃木坂46「ぐるぐるカーテン」白石麻衣＿ＭＶシーン＿似顔絵イラスト

乃木坂46のデビューシングル『ぐるぐるカーテン』は、2012年2月22日にリリースされました。この日はグループにとってまさに“始まりの日”とも言える記念すべき日であり、ファンにとっても強く心に残る1枚となっています。

この曲は、AKB48の公式ライバルとして鳴り物入りで登場した乃木坂46が、初めて世の中に送り出した“名刺代わり”の楽曲です。センターは、生駒里奈。透明感と独特の存在感を持つ彼女が、まさにこの時期の乃木坂のイメージそのものを体現していました。

この楽曲は、今のような洗練されたパフォーマンスやビジュアルを誇る“完成された乃木坂”ではなく、「まだ何者でもない少女たち」が集まって、ひとつのグループとして歩き出す瞬間の“未完成の美しさ”を感じさせてくれる点でも、特別な意味を持っています。だからこそ、後年になってもライブでこの曲が歌われると、ファンは自然と初心に帰るような感覚を覚えるのです。

『ぐるぐるカーテン』がリリースされた2012年2月22日当時、白石麻衣さんは乃木坂46の中では“フロントメンバー”ではあったものの、まだ「絶対的エース」や「顔」と呼ばれるような立ち位置には至っていませんでした。むしろこの時期は、グループ全体がまだ“誰が主役になっていくのか”を探っているような段階で、センターは生駒里奈さんが担い、注目度も圧倒的でした。

白石麻衣さんはデビュー時点から選抜メンバーには入っていて、しかも1列目のポジション、つまりフロントとして起用されていました。これはかなり期待値の高い配置であり、ルックスの完成度や大人っぽい雰囲気を考えると、運営側が「エース候補のひとり」として意識していたのは間違いないでしょう。ただし、この時点ではまだ“白石麻衣＝乃木坂の象徴”という印象を多くの人が持っていたわけではありません。

彼女の本当の“覚醒”が始まるのはもう少し後、例えば『ガールズルール』（2013年）でセンターに抜擢されたあたりからで、そこから徐々に「まいやん」が乃木坂の顔として確立されていきます。ですが、だからこそ『ぐるぐるカーテン』の頃の白石さんを見ると、「まいやんにもこんな時代があったんだ」と、ファンとしてはちょっとエモい気持ちになるんですよね。

つまり、デビュー時の白石麻衣さんは「有望株」ではあったけれど、「不動のエース」ではなかった。だけどその少し控えめで、でも確実に美しく目立つ佇まいが、のちの“絶対的な存在”への伏線だったとも言えるわけです。ファンにとっては、「あの頃のまいやん」を知っていることが、ちょっとした誇りでもあったりします。

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乃木坂46の『ぐるぐるカーテン』の歌詞の意味

タイトルの「ぐるぐるカーテン」は、風に吹かれてぐるぐると回るカーテンのように、自分の気持ちも定まらず揺れている…そんな思春期の曖昧さや戸惑いが象徴されています。そしてその優しく淡い世界観が、楽曲のメロディにもダンスにも、そして衣装にも見事に落とし込まれていました。メンバーたちの制服風の衣装、肩を並べて歌うフォーメーション、どこか恥じらいを感じさせる振り付け——全てが「初めての恋の予感」を丁寧に描いていて、見ているこちらも甘酸っぱい気持ちに包まれます。

『ぐるぐるカーテン』の世界観は、いわゆる「王道アイドル」とは一線を画した、どこか文学的で内向的、でも確かなときめきを秘めたものでした。歌詞は、恋をまだ知らない少女が、好きという感情に気づく前の「ざわざわした何か」に揺れる瞬間を描いています。クラスメイトに恋をしてしまったかもしれない。でもそれをまだ「恋」と呼ぶには早すぎる。そんな年頃の微妙な心の動きを、カーテンが揺れるという情景に重ね合わせて表現しているんです。

アイドルソングではありながら、どこか文学的で、淡くて、少し切ない。そんな不思議な魅力が、この歌詞には込められています。
この曲はデビュー曲でありながら、乃木坂46の核となる“少女の繊細な内面”という世界観をはっきりと提示した、まさに原点の一曲だと言えるのです。

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