
ささやき女将(船場吉兆)のワンシーンイラスト(実際はここまで女将が口元に手を当てて「ささやいて」指示するシーンはないです。下を向いてささやいていましたが、ネットでネタ化されると手を当てる仕草がつくようになりました。この方が分かりやすくていいと思います。社長の耳元に顔寄せるという仕草は実際にありました
「ささやき女将(ささやきおかみ)」とは、かつて日本の高級料亭「船場吉兆(せんばきっちょう)」の女将(おかみ)、湯木佐知子氏に付けられた異名です。親子経営の弊害・企業会見のあり方が問われる会見となりました。
主な登場人物:湯木佐知子(ゆき さちこ):船場吉兆の女将。いわゆる「ささやき女将」。
湯木喜久郎(ゆき きくろう):女将の息子(次男)で社長。
■背景:
2007年〜2008年頃に発覚した「船場吉兆の食品偽装事件」の際、会見での女将の振る舞いが注目されました。特に、息子である社長が記者の質問に答える場面で、隣で女将が小声で答えを“ささやく”様子がテレビに映され、「ささやき女将」として話題になりました。
■ 何が起こったのか?
この会見は、船場吉兆が使い回しの料理や産地偽装などをしていたことに対しての謝罪会見です。お客が手をつけなかった料理を次の客に出していた。「黒毛和牛」と偽って輸入牛肉を提供。級食材のラベルを貼り直して再出荷。つまり、料理の再利用、産地偽装、賞味期限偽装です。
■会見の異様な場面:
記者からの質問に対し、社長・湯木喜久郎氏が答えようとするたびに、隣に座っていた母・湯木佐知子氏(女将)が小声で社長に答えを「ささやく」という光景が何度も繰り返されました。
「『~でございます』って言いなさい」
「『本当に申し訳ありません』って言って」
「ちゃんと言いなさい」
「『お詫び申し上げます』って」
「“ご指摘の通りでございます”って言いなさい」
「“現場の判断で…”」
「“4月の終わりごろに…”、それ言って」
「“深くお詫び申し上げます”って!言って!」
この様子がテレビで全国に放送され、「社長が自分の言葉で話せていない」「すべて母親にコントロールされている」という印象を与え、世間の不信感をさらに強めました。
息子が自分の言葉で説明・謝罪していない点が、不誠実と受け取られました。
母親が社長にささやく様子が、まるで「操り人形の糸を引く」ように見えたことから、女将の権限の強さや社内体制の問題も浮き彫りになりました。
■特徴:
・カンペのようにささやく:記者会見中、社長の耳元に顔を寄せて、こっそり発言内容を指示する。
・メディアで嘲笑の的に:この行動が「裏で操っている」「自分で話せばいいのに」として非難され、インターネット上やテレビ番組で話題に。
・インターネット・ミーム化:当時、YouTubeや掲示板、ニコニコ動画などで「ささやき女将 MAD動画」などが作られました。映像がネットで拡散され、レビの会見放送を見た視聴者が、SNSや2ちゃんねるでこの「ささやき女将」の異名を命名。テレビのワイドショーやネット掲示板・動画サイトでパロディ化される事態に。「「ささやき女将」:日本謝罪会見史に残る“指示厨”伝説」など。
■ 文化的な扱い:
企業不祥事の会見で「誰かが背後から指示してそうな構図」が出てくるたびに、「これはささやき案件」と呼ばれるようになる。
記者会見のお手本として「最悪のケーススタディ」としてメディア研修やビジネス書で引用されることも。
会見後の「船場吉兆」はどうなったのか?
■その後:事件後、「船場吉兆」は営業停止に追い込まれ、事実上の倒産となりました。この事件は、食品業界全体に対する信頼性の問題や、老舗企業のブランド力と経営体制のあり方にも波紋を広げました。
■会見後、信頼回復ならず → 完全閉店
・2008年5月:会見が全国に報道され、企業イメージは地に落ちる。
・「食材の再利用」「産地偽装」「過剰包装」などが次々と発覚。
・メディアでは「老舗の信頼崩壊」として大きく報道。
■最終的な展開:
・2008年5月27日:湯木喜久郎社長が辞任。
・2008年5月29日:営業停止を発表。
・2008年6月:高級料亭「船場吉兆」全店が廃業・閉店。
つまり、「ささやき会見」は船場吉兆の“最期の姿”として記憶されております。
■ 教訓として:
この事件は、
・「表面的な謝罪の空虚さ」
・「親族経営の限界」
・この事件は、企業会見・謝罪のあり方を考える際の「悪い例」として今でも引用される。
・企業コンプライアンス、危機管理、リーダーシップの教材でも「ささやき女将の会見」が取り上げられる。
「船場吉兆のささやき女将」とは、2008年の食品偽装事件の際に全国的に注目を浴びた、湯木佐知子(ゆき さちこ)氏の通称です。事件と彼女の振る舞いが大きく世間の記憶に残ったため、単なる女将(料亭の経営者の一人)を超えて「社会現象」となりました。
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