大映ドラマ「スクール☆ウォーズ」第18話「去りゆく君へ」棒のような女子マネ加代が宙を舞う!胴上げ49回の衝撃と感動を解説

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『スクール☆ウォーズ』第18話で胴上げされる女子マネージャー山崎加代のイラスト
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大映ドラマ「スクール☆ウォーズ」第18話「去りゆく君へ」 胴上げシーンの感動と衝撃 イラスト

『スクール☆ウォーズ』とは?基本情報とあらすじ:1984年から1985年にTBS系列で放送された学園スポーツドラマ『スクール☆ウォーズ ~泣き虫先生の7年戦争~』。実在の伏見工業高校ラグビー部をモデルに、荒廃した校内と不良たち、そして熱血教師・滝沢賢治(演:山下真司)が織りなす再生と成長の物語は、放送当時から大きな話題を呼びました。主題歌「ヒーロー」も印象的で、1980年代を象徴する名作ドラマのひとつです。

イラストは胴上げをしている生徒は、特定の生徒ではない人物を描いてあります。また、本来の画角は古いドラマですので4:3でしたが、16:9のサイズで描いてあります。

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第18話「去りゆく君へ」のあらすじ

ラグビー部が1年後の全国大会に向けて再始動する中、女子マネージャーの山崎加代(岩崎良美)は卒業を間近に控え、就職が決まらず悩んでいました。滝沢は校長に頼み、学校の事務員として加代を雇ってもらえるよう取り計らいます。ところが、長らく音信不通だった加代の父親が突然現れ、和歌山の農園で一緒に暮らそうと誘います。

加代は最終的に両親と共に和歌山に行く決断をし、卒業後ラグビー部を離れることになります。そんな加代に、ラグビー部の部員たちは深い感謝と別れの気持ちを込めて、胴上げという形で想いを伝えるのです。

岩崎良美さん演じる加代の存在感

加代はラグビー部の縁の下の力持ちであり、家計を支えるためにアルバイトをこなしながらも、母親の介護や弟妹の面倒を見ていました。彼女は時に涙をこらえ、時に笑顔で部員たちを支えてきました。

演じる岩崎良美さんは、清楚で芯のある高校生像をリアルに演じ切り、その健気さが視聴者の共感を呼びました。そんな彼女が「卒業」という節目を迎える第18話の胴上げシーンは、加代というキャラクターのすべてを象徴するクライマックスとも言える場面です。


驚異の49回胴上げと“棒のような加代”

このシーンが特に印象深いのは、胴上げの回数が異常ともいえる49回にも及んだことです。部員たちは加代の体を天高く持ち上げ、何度も何度も繰り返し宙へ投げます。その間、加代は終始笑顔を浮かべ、両手を固く体の横に伸ばしたまま“棒のように”空中を舞い続けます。

その姿はまさに、心からの感謝と祝福を受け止める少女の覚悟と、別れの切なさを抱きしめる者の凛とした静けさを象徴していました。視聴者の中には「なぜあんなに回数が多いのか」と驚いた人も多く、ある意味“昭和ドラマらしい情熱の演出”とも言えるでしょう。

49回の胴上げに込められた意味

通常のドラマであれば、3回も胴上げすれば充分な演出。しかしこのドラマでは、延々と続く胴上げが一種の感情のカタルシスとして機能しています。涙が流れるまで視聴者の心に問いかけてくるような演出は、80年代大映ドラマの真骨頂といえるでしょう。

49回という数字が具体的に脚本にあったのか、現場のアドリブであったのかは定かではありませんが、結果的にこのシーンはファンの間で語り継がれる名場面となりました。

感動と少しの驚きが共存する名シーン

感動的な卒業エピソードであると同時に、視聴者の記憶に強く残るのがこの「胴上げ49回」のシーンです。シリアスな涙と、やややり過ぎにも感じられる熱量が同居するところに、『スクール☆ウォーズ』らしさが凝縮されていると言えるでしょう。

岩崎良美さんの美しい笑顔、全身をまっすぐに伸ばした体、そして何度も宙を舞う映像。そのどれもが、青春の儚さと力強さを伝えてくれます。


他の大映ドラマ作品紹介と「スクール☆ウォーズ」との関係性

1980年代の大映テレビ制作のドラマは、熱血、涙、友情、不良、更生、そして家族愛といったテーマが色濃く描かれており、「スクール☆ウォーズ」もその中核をなす代表作です。ここでは「スクール☆ウォーズ」と共通点のある大映ドラマを紹介します。

『不良少女とよばれて』(1984年)

主演:伊藤麻衣子(現・いとうまい子)/共演:宇津井健、長門裕之、伊藤かずえ ほか

いじめや家庭崩壊、非行といった重いテーマを描きつつ、ヒロインが成長していく姿を描いた本作は、大映ドラマの王道とも言える展開。教師役の宇津井健の熱血指導ぶりも「スクール☆ウォーズ」と通じるものがあります。実はこの作品にも、後に「スクール☆ウォーズ」に登場するキャストが複数出演しており、大映作品独特の“顔ぶれの使いまわし”がファンの間で話題となっています。

『ヤヌスの鏡』(1985年)

主演:杉浦幸/共演:風見慎吾、加賀まりこ、長山藍子 ほか

本作では、ごく普通のおとなしい少女が、鏡を通して別人格の不良少女に変身するというサスペンス・青春ドラマ。二重人格という設定により、家庭内暴力や校内暴力、社会の歪みといった問題が浮き彫りにされました。「スクール☆ウォーズ」とはジャンルこそ違えど、若者の葛藤や更生という点で重なる部分が多く、同じく視聴者の心を掴んだ名作です。

杉浦幸は「不良少女とよばれて」にも出演しており、大映ドラマ内での重要キャストの一人と言える存在です。

『乳姉妹』(1985年)

主演:高瀬春奈・相田寿美緒/共演:高橋かおり、賀来千香子、いしのようこ ほか

一見地味に思える本作も、大映らしい“愛憎劇・成長・裏切り・赦し”が詰まった作品。「スクール☆ウォーズ」的な青春熱血ものではありませんが、複雑な家庭環境や女性同士の葛藤など、当時の社会背景を色濃く映し出しています。

賀来千香子は後に「スクール☆ウォーズ2」に出演。高橋かおりも後年に大映作品の常連となっていきます。

『花嫁衣裳は誰が着る』(1986年)

主演:斉藤由貴/共演:賀来千香子、山口果林、東ちづる ほか

本作は、ドロドロのラブストーリーとファッション業界を舞台にした展開が魅力。『スクール☆ウォーズ』のような汗と涙の青春ストーリーとは毛色が異なりますが、感情の振れ幅や、少女が困難を乗り越える構造は大映ドラマの王道です。

共通するキャストの魅力

大映テレビのドラマでは、同じ俳優陣が複数作品にわたって起用される傾向が強く、ファンの間では「大映ファミリー」とも呼ばれています。松村雄基、伊藤かずえ、風見慎吾、宇津井健、賀来千香子などは、特に登場頻度が高く、それぞれが作品の“顔”とも言える存在です。

『スクール☆ウォーズ』第18話で胴上げされる女子マネージャー山崎加代のイラスト
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