
日本テレビ『世界まる見え!テレビ特捜部』様で、ビートたけしさんと所ジョージさんの人形デザイン イラスト

長寿番組『世界まる見え!テレビ特捜部』とは
日本テレビ系の『世界まる見え!テレビ特捜部』は、1990年に放送が始まった長寿バラエティ番組です。公式サイトやTVerでも、「まる見えエージェント」が世界中から気になる番組を発見し、超過激映像や爆笑ドッキリ、驚きの実話などを紹介する番組として案内されています。現在も月曜夜の看板番組のひとつで、ビートたけしさん、所ジョージさん、岩田絵里奈アナウンサーらが出演しています。
長く続いている番組だけに、セットや番組内の遊び心にも独特の味があります。2016年には放送1000回突破も大きく報じられていて、ビートたけしさんと所ジョージさんが番組の歴史を振り返る記事も出ていました。『世界まる見え!テレビ特捜部』は、ただ海外映像を流すだけではなく、スタジオの空気や出演者のやり取りも含めて成立している番組だと改めて感じます。
実は、今までも『世界まる見え!テレビ特捜部』では立体物のイラストのご依頼をいただいたことが過去にあるのですが、今回は人形の紹介です。
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『世界まる見え!テレビ特捜部』で、人形のイラストデザインを担当しました
今回書いておきたいのは、その『世界まる見え!テレビ特捜部』の中で使われた、ビートたけしさんと所ジョージさんの人形デザインについてです。最終的に完成したものはアクリル製の人形でしたが、最初の段階では、もっと立体的な人形になることを意識してデザインを進めていました。
そのため、正面だけではなく、背面や側面も意識したデザインが必要でした。テレビで一瞬しか映らないものでも、立体物として作る前提になると、正面だけ整っていればいいわけではありません。横から見たときにどう見えるか、後ろ姿にどう情報を残すか、そういう部分まで考えて設計していました。


最終的にはアクリル製という形に落ち着きましたが、最初に立体物を想定していたからこそ、単なる平面イラストとは少し違う考え方で作った仕事だったと思います。
背面と側面まで考えるデザインは、ふだんのイラストと少し違います
テレビ用のイラストは、基本的には「画面の中でどう見えるか」が最優先です。ですが、今回のように人形としてセットの中に置かれる前提になると、話は少し変わってきます。
真正面の顔だけ似ていればいいのではなく、
「横から見たときに誰だとわかるか」
「後ろ姿でも雰囲気が残るか」
「立体になったときに変なバランスにならないか」
といった部分まで考える必要があります。
特に、ビートたけしさんと所ジョージさんのように、視聴者にとって見慣れた存在をモチーフにする場合は、ちょっとしたシルエットや空気感が大事です。顔の似せ方だけでなく、全体の印象で伝わる部分が大きいので、そこは普通の一枚絵とはまた違う面白さがありました。
人形は番組セットの一部として使われました
この人形は、完成後に番組セットの一部に置かれる形で使われました。つまり、ただ完成品として見せるためだけのものではなく、スタジオの中に自然に溶け込みながら、ちゃんと存在感も出す必要があったわけです。
『世界まる見え!テレビ特捜部』は、スタジオセットの中にも遊び心がある番組です。出演者のトークやVTR紹介だけでなく、画面の端や背景にちょっとした仕掛けが入っていると、見ている側も楽しくなります。今回の人形も、そういう“セットの中の小さな楽しみ”として置かれていました。

「どこに人形があるか」というクイズ的な遊びもありました
さらに面白かったのは、その人形が単なる飾りではなく、視聴者に向けた「どこにあるでしょう?」というクイズ的な要素も持っていたことです。
番組を見ている人が、
「セットのどこに置かれているのか」
「ちゃんと見つけられるか」
という感じで楽しめる、ちょっとした遊びになっていました。
こういう仕掛けは、『世界まる見え!テレビ特捜部』という番組の雰囲気にも合っていると思います。大げさな企画ではなくても、視聴者が少しだけ画面をよく見るきっかけになりますし、番組を“参加型”っぽく感じさせる効果もあります。
イラストや造形の仕事というと、どうしても完成品そのものに意識が向きがちですが、今回のように「どう使われるか」まで含めて成立するデザインは、テレビらしい仕事だと思いました。
アクリル製になったことで、見え方も変わりました
最終的に人形はアクリル製になりました。
最初に想定していたような完全な立体物とは少し違いますが、そのぶんアクリルならではの見え方があります。
輪郭がはっきり出やすいですし、セットの中に置いたときにも画面で認識されやすい。テレビは一瞬で情報が流れていくので、見た目のわかりやすさはかなり重要です。そういう意味では、アクリル製という落としどころは、番組の使い方とも相性がよかったのだと思います。
また、アクリル製でも、もともと背面や側面まで考えていたことで、単なる“正面だけの板絵”では終わらない感覚が残りました。最終形が変わっても、途中まで立体を想定していた設計が無駄になるわけではない、というのも今回おもしろかった点です。
テレビの仕事は「どう映るか」と「どう使われるか」が大事です
今回の仕事で改めて感じたのは、テレビの仕事は、絵そのものの完成度だけでなく、番組の中でどう使われるかが大事だということです。
人形がセットのどこに置かれるのか。
背景としてどのくらい見えるのか。
視聴者に見つけてもらう遊びとしてどう機能するのか。
そうした条件によって、必要なデザインの考え方も変わってきます。イラストを描くというより、番組の仕掛けの一部を作る感覚に近い部分もありました。
『世界まる見え!テレビ特捜部』のような長寿番組は、VTRの面白さだけでなく、スタジオ全体のにぎやかさや細部の遊びまで含めて記憶される番組です。そういう場に、自分のデザインしたものが一部として置かれたのは、やはりうれしい経験でした。
テレビ番組のイラストも、一番は「視聴者様にわかりやすい」という点、伝わりやすいという点が一番大事です。
まとめ
『世界まる見え!テレビ特捜部』は、1990年から続く日本テレビの長寿バラエティで、世界中の映像を紹介しながら、スタジオのトークや演出でも楽しませてくれる番組です。
その番組で、ビートたけしさんと所ジョージさんの人形デザインを担当しました。最終的にはアクリル製になりましたが、最初は立体物を想定していたため、背面や側面も含めて考えながら作った仕事でした。そして完成した人形はセットの一部に置かれ、視聴者が「どこにあるか」を探すような、ちょっとしたクイズ的な役割も持っていました。
テレビの仕事は、ただ絵を描くだけではなく、番組の中でどう見え、どう機能するかまで含めて作る面白さがあります。今回の人形デザインも、まさにそういう仕事のひとつでした。

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