
洋画 トム・クルーズ『宇宙戦争』と大阪と大阪のおばちゃんとネタバレ
「宇宙戦争 トム・クルーズ」で検索しようとすると、なぜか予測変換に「大阪」や「大阪のおばちゃん」と出てくる――この現象の背景には、映画の内容というよりは、日本のネット民によるジョークや都市伝説的な言い伝えがあります。
映画『宇宙戦争』(2005年)のなかで、地球が侵略されて人類が絶望的な状況に陥るにもかかわらず、ラストでは突如としてエイリアンたちが力尽きて滅びていきます。その理由は、原作に忠実に「地球の微生物に耐性がなかったため」なんですが、この“人類の勝利じゃない勝利”が一部の視聴者にとって拍子抜けだったり、意外すぎたりして、それを茶化す形でネット上で「大阪のおばちゃんが撃退したんじゃないか説」が生まれたわけです。
このネタは、だいたいこんな感じで語られます。「世界中で人類が逃げ惑い、軍隊も壊滅しているなか、なぜか大阪だけは無事だった。その理由は“ヒョウ柄の服を着た大阪のおばちゃんがエイリアンにアメちゃんをあげたから”とか、“おばちゃんがツッコミを入れてエイリアンを撃退した”」みたいな内容です。もちろんこれは完全にフィクションで、映画本編にそんな描写は一切ありません。
こちらもどうぞ
トム・クルーズ『ミッション:インポッシブル』1「宙吊りのシーン/吊り下げのシーン/ぶら下がりのシーン」似顔絵 イラスト
でも、このネタがSNSや2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)、Twitterなどで広がっていったことで、検索予測にも「大阪」や「大阪のおばちゃん」といった言葉が紐づくようになったんです。つまり、映画のラストとは直接的な関係はないんだけど、「なんでエイリアンはあんなに強かったのに、最後あっけなく滅びたの?」という疑問や違和感を、ちょっとユーモラスに受け止めた日本のネット文化の産物ということですね。
ちなみに、これは『宇宙戦争』に限らず、日本ではよくある現象で、ハリウッド映画のスケール感を大阪流のユーモアで噛み砕くことで、愛情混じりに茶化すというカルチャーなんですよ。だから、「大阪のおばちゃんが倒した説」は、映画ファンの間でも“ネタとしておもしろがる”ものとして受け入れられている感じです。
ポール・ヴァーホーヴェン監督『ロボコップ』は、単なるSFアクション映画ではありません
『宇宙戦争(War of the Worlds)』は、トム・クルーズ主演、スティーヴン・スピルバーグ監督によって2005年に公開されたSF映画で、H・G・ウェルズの1898年の同名小説をベースにした作品です。ただし、原作からはかなり現代的にアレンジされていて、まさに「人間ドラマ×SFパニック」といった仕上がりになっています。
物語の中心は、トム・クルーズ演じるレイ・フェリアーという、ニュージャージーに住む港湾労働者の男性。彼は離婚しており、週末にたまたま子どもたち(ダコタ・ファニング演じるレイチェル、ジャスティン・チャットウィン演じるロビー)を預かることになるのですが、そこへ突如として「それ」はやってきます。空に不気味な雷雲が現れ、雷が地面に何度も落ちたあと、地下から巨大な“トライポッド(三脚型の戦闘兵器)”が出現。圧倒的な破壊力で街を壊滅させていくのです。
この映画の大きな魅力は、スピルバーグらしい視点にあります。つまり、地球規模の侵略を「ひとりの父親の視点」から描いているんです。レイは軍人でも科学者でもなく、ただの一般市民。そんな彼が、混乱と恐怖に満ちた状況のなかで、必死に子どもたちを守りながら逃げ延びようとする姿が描かれています。トム・クルーズの演技もこの役にぴったりで、ただのアクションヒーローではなく、父親としての不器用さや葛藤をリアルに見せています。
ビジュアル面でも印象的で、トライポッドのデザインはクラシックでありながら恐ろしく洗練されており、その咆哮のような音は、公開当時の観客の記憶に強烈に残ったポイントです。街が破壊され、人々が逃げ惑う様子は、9.11以降のパニックや不安を思わせるものもあり、ただのSFでは終わらない重層的なテーマも持っています。
ファン目線で言うならば、「これはスピルバーグ流『家族の物語』でありつつ、人類の無力さと希望を描いたパニックSFの傑作」と言えるでしょう。トム・クルーズのヒーロー像にも少し陰があるのが、この作品ならではの味でもあります。
I drew an illustration inspired by the movie War of the Worlds, starring Tom Cruise. It’s one of those films that left a strong impression on me, especially with its intense atmosphere and emotional storytelling. I wanted to capture that feeling through my own art style.
I’ve just posted the illustration on my blog, along with a short write-up about what inspired me and how I created it. If you’re a fan of sci-fi or enjoy behind-the-scenes glimpses into the creative process, feel free to check it out!
WarOfTheWorlds #TomCruise #FanArt #SciFiArt #MovieIllustration #ArtBlog #DigitalArt #スピルバーグ #宇宙戦争 #トム・クルーズ #あらすじ #森本レオリオ #テレビ番組 イラスト制作 #キャラクターデザイン イラスト イラストレーター
●本家サイト(LEOLIO.COM)森本レオリオ
http://www.leolio.com/
●似顔絵プロ(仕事で描いた似顔絵のイラストサンプルを置いています。全部じゃないです)
http://www.nigaoepro.net/(似顔絵プロ)

●イラストワーク(仕事で描いたイラストのサンプルを置いています。全部じゃないです)
https://www.illust-work.work/(イラストワーク)

コメント