『IT(イット)』の歴史とペニーワイズ──ピエロの恐怖と正体、口の中の三つの光(デットライツ)とは/ドラマネタバレあり/ イラスト

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ペニーワイズが登場する2017年版『IT/イット』の映画シーン
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IT/イット」とペニーワイズの恐怖:ピエロが怖い本当の理由とは?映画・前日譚ドラマ版(2025)『It: Welcome to Derry』・原作も総まとめ【2025年最新】 イラスト

『IT』とは?作品の概要と映像化の歴史:『IT(イット)』は、スティーブン・キングの1986年発表の長編ホラー小説を原作とする物語です。超常的な恐怖の存在「It(イット/ペニーワイズ)」が、米国メイン州デリーという町を舞台に、町の子どもたちを脅かす怪物として描かれています。Itはしばしば“踊るピエロ(Pennywise the Dancing Clown)”の姿で現れ、被害者の恐怖そのものを武器に襲いかかります。

原作小説の映像化は以下のように展開しました。

● 1990年:テレビミニシリーズ版

最初の映像化は1990年にアメリカのテレビ映画として放送されたミニシリーズ『It』です。全2部構成で放送され、子ども時代と大人になってからの2つの時代を描く構成が特徴でした。ここでティム・カリーが演じたペニーワイズは、伝統的な道化師風の衣装と不気味な存在感で、視聴者に強烈な印象を残しました。

現在では、この1990年版ミニシリーズもストリーミングで視聴可能になっており、オリジナルの恐怖演出を楽しむことができます。

● 2017年・2019年:映画版リメイク

ホラー映画としての新たな進化を遂げたのが、アンディ・ムスキエッティ監督による映画版です。
『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)。 現代の技術で原作を忠実に恐怖演出に落とし込み、前編として大ヒット。
『IT/イット Chapter Two』(2019)。 前作から27年後を描いた後編で、成熟したルーザーズ・クラブの戦いが描かれました。

この映画版では、ビル・スカルスガルドがペニーワイズを演じ、伝統的なピエロ像とは異なる不気味なデザインと動きで世界的な恐怖アイコンとなりました。

● 2025年:ドラマ前日譚『It: Welcome to Derry』

最新として、『It: Welcome to Derry』 というHBO制作のドラマシリーズが2025年10月26日に配信開始されました。これは映画版の前日譚(プリクエル)で、1962年のデリーを舞台にペニーワイズの恐怖が再び町に忍び寄る様子を描いています。主演には映画版のスカルスガルドも参加し、ビル役で続投するほか、多くの新キャラクターが登場します。

このように、1990年代のテレビ版から映画版リメイク、そして新ドラマまで、『IT』は複数の形で映像化され続けています。視聴者は時代ごとに異なる恐怖体験を楽しめるようになっています。

イラストは、ペニーワイズと、背景は別レイヤーになっております。1920×1080の16:9のサイズになっております。


ペニーワイズとは?“踊るピエロ”の正体

ペニーワイズは、作品内で最も恐れられる存在ですが、単なるピエロの怪物ではありません。原作や映像化の設定によれば、Itは古代から存在する超次元的な存在で、恐怖を糧(かて)に活動します。Itは被害者の恐怖を映し出すことでさまざまな姿に変わりますが、子どもにとって最も恐怖と親和性が高い“ピエロ”の姿をよく取るため、ペニーワイズとして強烈な印象を残すのです


ペニーワイズは“Robert ‘Bob’ Gray”という名でも知られるとされ、ドラマ版や原作でその人間性や過去が掘り下げられる描写もあります。

ピエロ恐怖症(Coulrophobia)──なぜピエロは恐れられるのか?

ピエロという存在は本来、曲芸師や道化師として笑いを誘う目的で作られたキャラクターです。しかし、『IT』のペニーワイズをはじめとするホラー文化は、ピエロの“笑顔”や“奇抜な化粧”が人間の無意識に不安を喚起すると考えさせられる存在として利用されています。

このピエロ恐怖症は学術的にはcoulrophobia(カウロフォビア)と呼ばれ、特に子どもや感受性の強い人に多く見られます。画像や実物のピエロを見たときに“笑顔が微妙に人間離れしている”という違和感が、恐怖感につながるとされます。『IT/イット』シリーズが多くの視聴者に恐怖感を与えるのは、まさにこの心理的メカニズムを巧みに利用しているためです。

ピエロ恐怖症は、『IT』が広く社会にもたらした影響のひとつとして語られることがあり、作品を目撃した視聴者の中には「それまで特に怖くなかったピエロが怖く見えるようになった」という声も多くあります。


なぜ『IT』はホラー文化の金字塔なのか?

『IT』シリーズが長く愛され、リメイクやドラマ化もされる理由はいくつかあります:

■ 恐怖を“普遍的なテーマ”として描く

Itは単純な怪物映画ではなく、恐怖とは何か、人間の心理とは何かという問いを背景にしています。ペニーワイズが子どもたちの“最も深い恐怖”を食い物にするという設定自体が心理的ホラーを深化させています。

■ 時代を超える恐怖

1990年版、2017年版、2019年版、そして2025年版のドラマ前日譚と、『IT』は時代ごとに再解釈されるホラー作品です。音響や映像技術の進化だけでなく、視覚表現や恐怖の描き方にも変化があります。

■ 文化的な影響力

ピエロという日常の一部に恐怖を押し込むことで、作品は単なる映画体験を超え、文化的な現象になりました。ピエロ恐怖症という言葉が一般化するほど、作品の影響力は大きいのです。

まとめ|進化し続ける「IT」と永遠の“恐怖ピエロ”ペニーワイズ

1990年のテレビミニシリーズから2017年・2019年の映画リメイク、そして2025年のドラマ前日譚まで、『IT』は何度も新しい恐怖表現として生まれ変わっています。

その中でペニーワイズという存在は、単なる道化師ではなく、人間の恐怖心を象徴する怪物として成立しています。ピエロ恐怖症という心理的現象も背景にあるため、視聴者は単純な“怖いキャラ”を超えた根源的な恐怖を感じるのだと考えられます。

これから『IT』を初めて観る人も、過去作をファンとして楽しんできた人も、ペニーワイズの恐怖の本質と作品の歴史を理解することで、より深い鑑賞体験ができるはずです。

Googleで「ペニーワイズ」を検索すると赤い風船が出る仕込み(イースターエッグ)

実は Googleで“Pennywise”や“IT”と検索すると、検索結果ページ上に赤い風船がふわっと現れる仕込み(イースターエッグ)が出る ことが知られています。これはGoogleが『IT』シリーズにちなんで仕込んだ小さな演出で、検索結果上に道化師の絵文字や赤い風船が現れ、赤い風船が画面上部に浮かび上がるという仕組みです。

この演出は、映画シリーズにおける ペニーワイズの代表的な“呼び物”としての赤い風船 を象徴的に表現したもので、視覚的なリンクを楽しむ“仕込み”として実装されています。


ペニーワイズが赤い風船を持つ理由・象徴的な意味

映画『IT/イット』シリーズを通じて、ペニーワイズと赤い風船の結びつきは非常に強い視覚的象徴として描かれています。
この赤い風船は、単なる小道具ではなく、子どもを誘う不気味なシグナル(誘因)としての機能を持っていると考えられています。

■ ① 子どもを引き寄せる“目立つ色”

赤い風船は、色彩的に目立つだけでなく、子どもという視点から見ても「キャッチーな対象」です。
映画冒頭の排水溝シーンでも、主人公ビルの弟・ジョージは、赤い風船を手にしたペニーワイズに遭遇します。これは、一見無害でキャッチーな対象物が突如として恐怖の中心になるという構造の象徴でもあります。

■ ② 恐怖の前触れ・衝撃の予告

『IT』シリーズ中では、赤い風船が登場すると「怖い出来事がこれから起きる」予兆として使われることが複数の場面で描かれています。
映画の演出上、風船が視界に入った瞬間から視聴者の緊張感が高まり、「ただの風船」が恐怖の前触れになるという視覚的仕掛けになっています。

■ ③ 子どもを誘惑する象徴的アイテム

赤い風船は、道化師としてのペニーワイズが“子どもを甘いものや楽しいもので誘い込む”という戦略の一部でもあります。
子どもにとって風船は遊びや楽しみの象徴ですが、ペニーワイズはその心理的ギャップを逆手に取り、油断した子どもを恐怖へと導いていく存在として描かれます。
これは、王道ホラーが「安全そうなもの」=「実は危険」という構造を巧みに利用している良い例です。

ペニーワイズの口の中に見える「デッドライツ(Deadlights)」とは?

『IT(イット)』シリーズの中で、ときどき ペニーワイズの口の奥や瞳の中、あるいは恐怖を与える場面で絡む光として描かれるのが「Deadlights(デッドライツ)」 です。

Deadlights(デッドライツ)は、スティーブン・キング作品内で It(ペニーワイズ)の本来の姿や真の力の一部を象徴するもの とされています。これは単なる光の演出ではなく、もともと“It(=死を意味する怪物そのもの)の真の形”とも解釈されており、目にした者の心を打ち砕き、死や狂気へと導く力を持っています。

キング作品の宇宙観では、デッドライツはItの真の本質であり、見てしまった人間は即座に発狂したり、生命力を奪われたりする危険なエネルギー源として描かれています。これはIt/ペニーワイズの「本体の一部」であり、人間の理解を超えた不気味な存在なのです。
たとえば映画版『IT』や続編では、被害者がデッドライツを見た瞬間に意識を失ったり、精神に深刻な影響が出たりする描写があります。人間が直視すること自体が致命的な効果をもたらすため、Itの恐ろしさが増幅されています。

シリーズ中では、主人公の仲間たちや敵役がこのデッドライツの影響を受けるシーンもあり、その光自体がItの「恐怖」を物理化したようなものとして恐れられます。人間の目では正気を保てないほど強烈な光で、It自身の本質に迫る象徴的表現といえるのです。

ペニーワイズ本体とデッドライツの関係:ペニーワイズは表面的には“ピエロ”の姿をとっていますが、真の実体は It という異次元的な存在であり、変幻自在に姿を変えます。その根源的な力が Deadlights(デッドライツ)として光の形で現れる と考えられています。つまり、It はその本質を光として顕現させることができる超自然の存在であり、目にした者の心や意識を断ち切るほどの危険な力を持つのです。

この設定は原作小説から引き継がれており、It が人間の恐怖を糧に生きるというホラー的テーマを強烈に象徴しています。通常のピエロの姿は It が“恐怖を操るための仮面”として使っているものに過ぎず、その裏側にある真の恐怖が“デッドライツ” なのです。

ペニーワイズの正体は、太古の昔に別の宇宙から来た、実体を持たない邪悪な生命体(意識体)で、人間(特に子供)の恐怖を糧として「食べる」ために、ピエロなど様々な姿に化けるシェイプシフター(姿を自在に変える怪物)です。本来の姿はオレンジ色の光(または3つの光)であり、その姿を直視すると精神が崩壊するほど強力ですが、ルーザーズクラブのメンバーは「恐怖しない」ことで打ち破りました。

リメイク版『IT』/ドラマ『It: Welcome to Derry』のペニーワイズ役は誰?

映画版(2017年・2019年)リメイク映画:『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)および『IT/イット Chapter Two』(2019)で ペニーワイズを演じたのは、スウェーデン出身の俳優・ ビル・スカルスガルド(Bill Skarsgård) です。彼は特殊メイクや不気味な動きで、現代版ペニーワイズを世界的なホラーアイコンへと押し上げました。スカルスガルドは俳優一家出身で、ホラーだけでなくアクション映画など幅広い作品にも出演しています。

このリメイク版では、従来のテレビ作品とは異なる身体表現や視覚効果を使い、ペニーワイズの恐怖性をさらに際立たせました。スカルスガルドは演技だけでなく、表情の細部や目の動き、光の使い方まで研究し、Itの異次元性を表現することに成功しています。

前日譚ドラマ版(2025)『It: Welcome to Derry』:2025年配信のドラマシリーズ 『It: Welcome to Derry』 でも、ビル・スカルスガルドはペニーワイズ役として続投している と公式に発表されています。彼はドラマ版でもIt/Pennywiseとして登場し、ホラーの恐怖を描いています。これは、映画版と同じ俳優が役を引き継ぐ珍しい例であり、視聴者からの期待も高まっています。シリーズではItの過去や出現のルーツが描かれ、ペニーワイズを取り巻く恐怖の背景にも深く迫っています。

Pennywise Illustration from “IT”

For fans of Stephen King’s IT, we’ve included an original illustration of Pennywise the Dancing Clown—drawn by the author of this blog. This fan art captures the eerie charm of Pennywise, with his signature sinister smile and the iconic red balloon.

Whether you remember him from the 1990 TV mini-series or the modern remakes (IT Chapter One and IT Chapter Two), this piece pays homage to one of horror’s most iconic characters.

You can view the illustration right here in this article—perfect for fans of horror art, pop culture, or those curious about how Pennywise is interpreted visually outside the movies.

Fan art is for illustrative purposes only and not for commercial use.


ペニーワイズが登場する2017年版『IT/イット』の映画シーン
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ネタバレになりますが、『It: Welcome to Derry』の第8話(最終話)は、リメイク版の映画「It」に続く内容になってましたね。また、ホテルで働くことになっていたキャラクターが行くホテルは「シャイニング」のホテルですね。

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